成形技能検定試験に積極的に挑戦しています

弊社現場成形員は、プラスチック成形技能検定試験を受験しています。

現場の成形者は、ハードな日常業務を行った後、各自で勉強し受験対策をしています。

時には、先輩の技能士に実技を見てもらったりなどしながら、技能を身に着けています。

 

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成形現場員誰もが受験できるものではありません。

技能検定試験を受験するには資格が必要になってきます。

下記に記載します。

 

    • 特級:1級合格後、実務経験5年以上
    • 1級:実務経験7年以上
    • 2級:実務経験2年以上
    • 3級:実務経験6ヶ月以上

    ※職業訓練歴や学歴により実務年数は異なる

     
     

    試験内容は、筆記、実技の二つに分かれます。

     

    筆記試験内容

    • 特級:五肢択一方式(50問、試験時間=2時間)
    • 1級:真偽法及び四肢択一法(50問、試験時間=1時間40分)
    • 2級:真偽法及び四肢択一法(50問、試験時間=1時間40分)
    • 3級:真偽法、問題数(30題、試験時間=1時間)
  • 実技試験

射出成形

  • 1級:持参した2種類の熱可塑性樹脂を使用して、射出成形により箱状の成形品を製作し、「成形収縮率計票」 及び「材料歩留り率計算票」を作成する。試験時間=3時間40分
  • 2級:持参した2種類の熱可塑性樹脂を使用して、射出成形により箱状の成形品を製作する。試験時間=3時間
  • 3級:指定された金型を成形機に取り付け、型締め調整等成形関連作業操作と支給された成形品1個について判別及び寸法測定を行う。試験時間=1時間

 

 

ブロー成形

  • 1級:持参した2種類の熱可塑性樹脂を用いて、ブロー成形によりボトルを製作し、成形品の内容量と成形収縮率計算票及び材料歩留り率計算票を作成する。試験時間=3時間30分
  • 2級:持参した2種類の熱可塑性樹脂を用いて、ブロー成形によりボトルを製作する。試験時間=2時間30分

 

これらの実技、筆記試験に合格して晴れて技能士に認定されます。

ブロー成形においては、2年に1回に受験機会がなり、狭き門になっています。

また、合格率も高くない為、受験者は2度3度挑戦しているケースも珍しくありません。

 

弊社でも、そのモチベーションの維持、勉強、実技など様々な工夫をして、出来るだけ多くの成形者に受験してもらい、一人でも多くの合格をとバックアップしていきたいと考えています。

 

ちなみに昨年2級射出に合格した成形者は、「実技のポイントはいかに平常心をもって試験に臨めるか」と言っていました。

合格証をもらいとても喜んでいました。

他の成形者にもいい刺激になったようでした。